【キタウラマリン】

中古のＦＲＰボートですが船底などの擦り傷や船体全体に細かいクモの巣様な黒い線が走っています。 補修を兼ね塗装もしたいのですが、素人でも簡単に出来る塗装材を教えて頂けませんか？

擦り傷程度でしたら細かい耐水ペーパーで研いでコンパウンドで磨けば比較的キレイになります。

細かいクモの巣様な黒い線は察するにクラックかと思います。
表面のゲルコートクラックならゲルコートをサンディングして吹きなおさないといくら塗装しても同じことです。 ※クラック＝ひび割れですので。

問題なのは事故や強い衝撃などでゲルコートが割れだけならまだしも、ＦＲＰの層間剥離も考えられます。

ひどい部分のゲルコートをサンディングしてみてＦＲＰの地が白化したり水分を含んで黒ずんでいないかを見極めるのが重要です。

いずれにせよ個人設備では不可能な部分になるので、是非お近くの造船メーカーにお問合せをお勧めします。

FRP製の船底に水ぶくれのような小さな突起が出来るのですが、
これはなんですか？

長期の係留により、ＦＲＰの船底に水分が入り込んでできたものです。
小さな突起は「ブリスター」と呼びます。
このようなブリスターができる現象を「オズモシス」と呼びます。

FRPとCFRPの違いはなんですか？

FRPは不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせてできたもので、CFRPは炭素繊維にエポキシ樹脂などの高分子材料を組み合わせて成型したものです。一般にFRPという場合にはガラス繊維強化プラスチックを指します。
どちらも分解しにくく環境負荷が大きいという特徴があるが、とくにCFRPは分解しにくい物質といわれています。